あの小田切竜が帰ってきた。不良生徒から教育実習生に身分転換した。

　　しかし変わらないのは声だけだ。昔のあの小田切竜はもうどこにも見つからない。顔の線もすっかり変わった。昔はそんなに痩せてるのに、今はずいぶん丈夫になっている。そして、何よりも話し方も振る舞いも昔の少年様子が少しも見えない。なんだかオジサンっぽい。

　　どうしてあの少年はこんなふうに変わってしまうのだろうか？この四年間、ずっと見守りつつ、すべての変化を好きでもいやでも引き受ける。これは多分ファンとしての覚悟だろう。しかし、外人から見ると、この少年は確かに知らないうちに変わった。少年から大人に、男に、おじさんに。ラプシャッフルに、ヒロインはそういった。あのきらきらしてる啓が好き。しかし、今日見た亀梨からきらきらしてるところが見つからなかった。
　　
　　今日も見たのはただ今の亀梨に過ぎない。小田切竜ではない。私は幾度も小田切が卒業したの姿を妄想したのに。突然夢が破った感じがする。ある人たちの考えは正しいかも。夢を夢のままでいい。一番美しいものを昔に残らせていい。夢が覚めるし、美しいものが時間とともに消えていく。What happens in Victrola let stayed in Victrola.